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このイラストは2009年に茨城の将来の自然エネルギーの利用を、
再生可能エネルギー資源の分布に基づいておおまかに作成してみたものです(島田敏)。

2011年に実際の再生可能エネルギー利用施設や地域の活動を配置したいばらき自然エネルギーMAPとどの程度一致したでしょうか?

自然エネルギーの利用 は、比較的規模の大きなものだけでなく、住宅レベルの非常に身近で小規模なものまで多種多様です。

地球上で活用できるエネルギー源としては、太陽エネル ギーのフロー、太陽エネルギーのストック(化石エネルギー)、地熱(地球の内部の熱絵エネルギー)、潮汐力(地球と月、地球と太陽が引き合う力)、原子力 エネルギー(核分裂のエネルギー)の5つのエネルギー源があるといわれています。

太陽エネルギーのフローは毎年地球を通過していく際に、空気を暖めたり、 水を蒸発させたり、空気の密度差で風を発生させます。

また、海洋からの蒸発で生じた水蒸気が海面より高い山地のような場所に降水として落ちれば、水力や小水力で使われる位置のエネルギーが生じます。

植物光合成で捉えられた太陽エネルギーのフローは、糖やでんぷん、油脂やセルロースなどの高い密度の化学エネ ルギーの形で地球上地たくわえられます。これがバイオマスエネルギーです。

バイオマスエネルギーのほとんどは、しばらくすると、生物によって分解利用され たり、燃焼によって熱や光となります。

生物によって利用された太陽エネルギー(バイオマス)のフローは呼吸や熱、赤外線などの光のエネルギーとなって再び 大気に吐き出され最終的には宇宙へ飛び出していきます。

化石燃料というのは、おおまかにいえば、このようなバイオマスになった太陽エネルギーのフローの一 部が長い年月をかけ少しづつ地球に蓄積し、さらに長い年月をかけて変性・濃縮されてできた、太陽エネルギーのストックということができるわけです。

風の強く吹く山の谷間や海岸線、洋上など、空気の強い流れがあり、太陽エネルギーのフローがたくさん集まっている場所に太陽エネルギーのフロー(風)を電気や物 理的なエネルギーに変換する仕掛けを設けたのが風車や風力発電といった仕掛けです。

食べ物の残差の集まる場所や畜産の糞尿のたくさん集まっている場所設置 する太陽エネルギーのフローの回収装置を設置すれば、そればバイオガスプラントというわけです。

太陽エネルギーのフローとストック、5つのエネルギー源と いうエネルギーの見分け方を理解すれば、自然エネルギーの集まっている場所やその場所での効果的な利用法を発見することはそれほど難しいことではなくなっ てきます。

さあ、みなさんも、地図を片手に茨城の自然エネルギーを発見してみましょう!